what is originally sputnik ?

 

会社名のsputnik = スプートニクについて、その意味をときどき聞かれるので、初回はその由来から。

スプートニクとは、1950 年代後半に旧ソ連によって地球周回軌道上に打ち上げられた人類で始めて宇宙に飛び出した人工衛星の名前です。

1957 年 10 月に打ち上げられたスプートニク 1 号は、57 日間地球周回を軌道し、衛星から発信する電波電子音が世界中に衝撃を与えました。 次いで 1957 年 11 月にスプートニク 2 号が打ち上げられ、史上初の宇宙船クルーとして “ ライカ ” という名の雌犬が搭乗し、人類に先がけて宇宙を旅することに。

スプートニクは、科学技術的の大きな成果だけでなく、冷戦下でソ連と対抗していたアメリカの自信を覆し、全世界をショックに陥れる「スプートニク・ショック」を引き起こしました。その後 のユーリ・ガガーリンを乗せて人類初の有人宇宙飛行となった 1961 年 4 月のボストーク 1 号から1969 年のアポロ計画による月面着陸まで、60年代の米ソの宇宙開発競争への端緒となった、冷静時代のエポックです。

 

 

昔から宇宙開発の歴史の話が好きで(嵩じてフロリダのNASAにまで行ったこともある)、その不思議なスペルと響きが頭の片隅にいつもあったのだけれど、その言葉の意味を知ったのはなにかの本だったろうか。

スプートニク (Спутник) という言葉の原義は、ロシア語で「付随するもの」という意味。 それが転じ「旅の道連れ」「同伴者」(fellow traveler)を意味するようになり、地球を周回する人工衛星に名付けられたらしい。

旅は道連れ 世は情け、という言葉が人生訓としてけっこう好きだ。

幼少の頃から、山好きな両親の影響で山に登り川で遊び、そのまま長じてあちこちと、山だろうが街だろうが、場末の飲み屋だろうが海外の孤島だろうが、ずっと旅していることが好きなままオトナになってしまった。

それどころか、自然の中で楽しむアウトドアが自身のライフワークにまでなり、いまでも落ち着きなく一年の半分は外泊をして、自宅が必要なのかどうかさえ分からない暮らしをしている。

旅の道連れが繋いでくれた情けの縁だけを財産に生きている。

地位も名誉もお金もないけれど(そもそも要らない)、これだけは誰にも負けない自信がある。

それらの人々とともに、これからもずっと、仕事も遊びも楽しんでいきたい。

そしてそこから、誰にも負けない新しい価値観を産み出してみたい。

かつてスプートニクが全世界に衝撃を与えその後の世界を変えたように。

スプートニクが世界で初めて永遠の自由を獲得したように、僕らも自由なコミュニティを創造し、アウトドアの世界に革新的な価値観を創造し発信し、日本の山にまつわるあらゆる仲間をつなぐ「旅の道連れ」たちになりたい。

関わるみなを全員道連れにして、もっと、自由に、山へ。

そんな意味を込めました。

だったらもうどうせなら会社名を「株式会社 道連れ」にしちゃおうかと一瞬頭をよぎりましたが、詐欺集団みたいなので辛うじて踏みとどまりました。まあ似たようなものだけれど。

これまでお世話になってきた方々に、旅の情けが産み出す連鎖で、新たな恩返しができればと願っています。

 

スタッフからも請われて、ブログも始めることになりました。

どうぞよろしくお付き合いください。

 

2017.11.1

sputnik inc.

代表 遠藤 穂高